「アルファシープロテクション」は、その塗料の組成に大気汚染の原因となる揮発性、有機化合物(VOC)や、有機塗料などに使用されている内分泌かく乱物質(環境ホルモン)、その他の海洋付着物防止の為の毒素等も一切含まれず、海水にも溶け出すことのない、人体にも環境にも非常に安全なコーティング剤です。
それは、高純度特殊シリコーンを厳選使用し、環境に無害な特殊抗菌剤を添加することにより、海洋を一切汚染せず、驚異的な付着物防止の防汚(ぼうお)性能と、燃費改善効果を実現します。
特長①:燃費改善効果
和歌山県串本町での漁船試験において、実測燃費「27.9%」の改善を達成!
その他、プレジャーボート、漁船、での実測テストで平均25%前後の燃費改善実績が得られています。
(※当社比:改善効果は、船の規格、使用環境・頻度、その他の外的要因により、異なる場合があります。)
▲付着物を爪でこすると、簡単に落とせます。
特長②その1:簡単洗浄効果
停留時に付着した藻類や貝類等も定着させず、自走水流や高圧洗浄で簡単に落とす事が可能です。
その2:自走水力による振り落し効果
柔らかく弾性(ゴム状)のあるコーティング表面層が自走水流で伸び縮みすることにより、藻類や貝類等の付着物を振り落します。
特長③:紫外線劣化しない耐久性効果
ナノグラスコートSVシリーズは、有機物を劣化・分解する紫外線の領域に影響を与える吸収帯を持たないため、光やオゾンによる劣化を受けず、耐久性を発揮します。
◆燃費実測テスト(自社試験)
■試験対象船:2級船(7.3t)/全長:13m/全幅:3.03m/全深:1.15m/メーカー:中松造船所/材質:FRP製/進水:1995年10月1日/エンジン:三菱ジーゼル/馬力:漁船法:90(500)(参考)船速:通常10−13ノット/時間、稼働:約200日/年、時間:約10時間/日
《稼動・燃費 比較試算》
2014年~2016年(夏~冬)の施工前・施工後の稼動日数と燃料消費量
施工前及び施工後の稼働期間 | 給油量(L) | 稼動日数(日) | 燃料消費量(L/日) | 備考 |
【施工前】2014年7月31日~11月28日 | 4,584 | 77 | 59.5 | |
【施工後】2015年8月15日~10月16日 | 1,233 | 29 | 42.5 | |
【施工後】2015年10月17日~11月1日 | 964 | 22 | 43.8 | |
【施工後】2015年11月18日~1月2日 | 149 | 38 | 3.9 | 稼動状況が異なるため対象外 |
【施工後】2016年1月4日~2月16日 | 1,020 | 24 | 42.5 |
◆船底海洋生物付着防止・除去機能性海水浸漬試験(自社試験)
①試験の目的:船底海洋生物付着防止・除去機能性海水浸漬試験
②試験の背景
・漁船/渡し船などの船底は、海洋生物(フジツボ、ムール貝、牡蠣稚海etc)の付着により推力が減衰する(燃費問題)。
・春~秋にかけて付着が見られ、特に夏場は激しい。
・各船主は、定期的に除去する作業を実施しているが、フジツボ等ビッシリ付着しており、困難な作業を強いられてきた。
・この状況は、昔から全国的(主に西日本)にある慢性的課題である。
③試験期間:2007年7月24日~11月2日(最も海洋生物が付着する期間であり、当年度夏季は付着度が高かった。)
④試験場所:三重県鳥羽市漁場「牡蠣養殖場内」(最も付着率が高い場所の一つ)
⑤試験方法:試験方法は、浦村カキ養殖筏に試験体を設置し、漁船と同材質のFRPにコーティングした試験体を設置し、経過を調査した。
<試験結果>
①海洋生物(フジツボ、ムール貝、牡蠣稚貝他)の付着防止については、一定の効果が得られた。
②海洋生物の除去性については、写真の通り。
・海水に浸けたタオルで拭いただけで、全サンプル付着物の除去ができた。
・浦村の見解によると、十分であるとの評価を得た。
・実機(船体)の試験結果が同様であれば、商品化するべきとの見解をいただいた。
③今後の課題
・引き続き、船体塗布試験の経過を、チェックする。また、漁具(ロープ、ブイ等)についても、試験する。
【SPEC】アルファ シー プロテクション−船底用−(SVα8000)
型名 | 商品名 | 主用途 | 成分 | 機能性 | 表面硬度 | 持続時間 | ドライ時塗膜(最大) |
SVα8000 | α SEA PROTECTION | 船底 | シリコン | 撥水性 撥油性 |
F*1以下 | 4年超*2 | 300μm*3 |
*1鉛筆硬度(JIS K56005.4)による。 *2自社試験による。 *31マイクロメートルは10–6メートル(m)、300μmは0.3mm。 |